興信所・探偵事務所のGPS調査は違法?個人でGPSを使う違法性も解説!

GPSを使えば相手の位置を簡単に特定できるわけですが、どのような場合に違法なのかはしっかりと覚えておきたいところです。
興信所や探偵事務所のGPS調査が法律に抵触するケースもあります。

今回は、個人でGPSを使う場合も含めて違法性を詳しくご紹介します!

ストーカー規制法の改正で無断のGPS取り付けは違法

GPSの取り付けは探偵事務所でも個人でも適用される法律は同じです。
探偵事務所だからといってあらゆるケースで自由にGPSを使えるわけではありません。

違法調査をしている探偵事務所を避けるという意味でも、正しい知識を身に付けておくことが大切です。

GPSを取り付けるには相手の許可が必要

ストーカー規制法は2000年11月24日に施行された法律です。
2021年8月26日からはGPSを規制する内容が追加され、ストーカー規制法の改正によって無断のGPS取り付けは違法となりました。

無断でGPSを取り付けるだけではなく、無断で位置情報を取得する行為も違法です。
これらの行為は警告や禁止命令等の対象となり、反復して違法行為をするとストーカー行為罪となります。

参照:ストーカー規制法の改正 | 警視庁

ストーカー規制法違反で逮捕された事例

2022年7月4日、山梨県で知人の女性にGPSを取り付けた男性が逮捕されました。

5月の時点で無断のGPS取り付けの疑いが持たれており、知人の女性の位置情報を33回も取得したとされています。
山梨県内では、GPSのストーカー行為の摘発は初となります。

夫婦間では、共有財産に限ってGPSを取り付けられる

ストーカー規制法によって無断のGPSの取り付けや位置情報の取得が規制されているわけですが、夫婦間の場合は共有財産に限って許可を取らなくてもGPSを取り付けることができます。

基本的には婚姻後に築いた財産は共有財産とされ、名義は関係ありません。
夫婦どちらの財産なのか判断が難しい場合は共有財産にするとされているので、結婚後に購入した車やカバンなどであれば無断でGPSを取り付けても違法にはなりません。

無断のGPS取り付けが違法となる主なケース

無断のGPS取り付けが違法となる主なケース
無断のGPS取り付けはどのようなケースにおいて違法となるのでしょうか。
個人でGPSを使う場合も含めて5つの違法なケースをご紹介します。

興信所・探偵事務所が共有財産にGPSを取り付けるのは違法

探偵事務所がGPS調査を行う場合も相手の許可を取らなければなりません。
また、依頼主が既婚者だった場合でも、共有財産に対して探偵事務所が無断でGPSを取り付けるのは違法です。

このような場合は依頼主が自分で共有財産にGPSを取り付ければ違法にはならないので、探偵事務所からGPSの取り付け協力を求められることもあるでしょう。

社用車にGPSを取り付けるのは違法

個人が所有する車に無断でGPSを取り付けるのは違法ですが、会社が所有する社用車の場合も同じです。
似たようなケースとして、レンタカーに無断でGPSを取り付けるのも同様に違法となるので注意しましょう。

浮気相手の所有物にGPSを取り付けるのは違法

夫婦の場合は共有財産なら許可なくGPSを取り付けても違法ではありませんが、浮気相手の場合は婚姻関係ではないので無許可で浮気相手の所有物にGPSを取り付けるのは違法です。

恋人あるいは元恋人の所有物にGPSを取り付けるのは違法

恋人や元恋人は恋愛関係ではありますが、婚姻関係ではありません。
友人や知人よりは深い関係とはいえ、あくまでも他人です。
無断で恋人や元恋人の所有物にGPSを取り付けるのは違法です。

他人のスマホに許可なくGPSアプリをインストールするのは違法

今はスマホにインストールするだけでGPS機能を使えるアプリがたくさんありますが、そのようなアプリを無断でインストールするのは違法です。
ストーカー規制法だけではなく、不正指令電磁的記録に関する罪にも抵触します。

不正指令電磁的記録に関する罪とは?
人が電子計算機を使用するに際してその意図に沿うべき動作をさせず、又はその意図に反する動作をさせるべき不正な指令を与える電磁的記録
上記に掲げるもののほか、上記の不正な指令を記述した電磁的記録その他の記録

無断のGPS取り付けが違法となる可能性がある罪

無断のGPS取り付けが違法となる可能性がある罪
無断でGPSを取り付けた場合、ストーカー規制法以外の罪に問われる可能性もあります。
どのような法律で処罰される可能性があるのかを見ていきましょう。

ストーカー規制法

冒頭でもご紹介しましたが、無断のGPS取り付けはストーカー規制法で規制されています。

ストーカー行為罪は1年以下の懲役または100万円以下の罰金です。
禁止命令等に従わなかった場合、2年以下の懲役または200万円以下の罰金が課せられます。

迷惑防止条例違反

無断のGPS取り付けは、各自治体の迷惑防止条例違反に抵触する可能性もあります。
例えば、東京都の場合、ストーカー規制法の改正に伴い、2022年6月の都議会定例会に条例案が提出され、可決されると2022年10月に施行予定です。

迷惑防止条例違反は各都道府県で制定されている条例で、東京都の場合なら6ヶ月以下の懲役または50万円以下の罰金などが課せられます。

住居侵入罪・建造物侵入罪

他人の車に無断でGPSを取り付ける場合などは、住居侵入罪や建造物侵入罪に問われる可能性があります。
許可なく他人の住居や建造物に侵入するのは違法です。

住居侵入罪・建造物侵入罪は、3年以下の懲役または10万円以下の罰金を課せられます。

軽犯罪法違反

軽犯罪法違反は33種類の軽微な行為を罪として規定している法律です。
その1つにつきまとい行為があり、GPSを無断で取り付ける行為はつきまとい行為として軽犯罪法違反に触れる可能性があります。

2015年11月4日、大阪府で60歳の男性が女子高生に声をかけ、逃げようとした女子高生に約5.5mつきまとったとして書類送検されました。
この事例から考えると、街中でのしつこいナンパですら書類送検になる可能性がある厳しい法律です。

軽犯罪法の罰則は拘留または科料です。
30日未満の身柄拘束あるいは1万円未満の金銭微収と定められています。

器物損壊罪

器物損壊罪は他人の所有物を損壊した場合に問われる法律です。
GPSを無断で取り付ける際に車の一部を壊した場合、器物損壊罪で罰せられます。

器物損壊罪の罰則は、3年以下の懲役または30万円以下の罰金に課せられます。
ちなみに日本の法律では猫や犬などのペットは物として扱われるため、他人のペットを傷付けた場合も同様の罪に問われます。

不正アクセス禁止法

不正アクセス禁止法は、他人の端末やサービスなどに不正にアクセスするのを禁じる法律です。
スマホにGPSアプリを無断でインストールする場合、不正アクセス禁止法に抵触する可能性があります。

不正アクセス禁止法の罰則は3以下の懲役または100万円以下の罰金です。

プライバシー侵害

プライバシー侵害は、他人のプライバシーを侵害する行為です。
GPSを無断で取り付けられるのは私生活の行動を監視されるため、プライバシーを侵害する行為だと言えます。
プライベートの行動は他人に公開しないのが一般的であり、公開される側も他人にプライベートの行動を知ってほしいという願望がないのが普通です。

プライバシー侵害は刑法上の刑事罰が存在しませんが、相手から名誉棄損等で訴えられると損害賠償の支払いが命じられることがあります。
Twitterに無断で写真を投稿した事例では、著作権侵害とプライバシー侵害で30万円の損害賠償が請求されました。

GPS調査は興信所・探偵事務所に任せるのがおすすめ!

GPS調査は興信所・探偵事務所に任せるのがおすすめ!
様々な法律をご紹介しましたが、個人でGPSを使った調査を行う場合は何かしらの法律に触れる可能性が高いです。
GPS調査をしたい時は興信所や探偵事務所に任せるのがおすすめです。

合法の範囲でGPS調査をしてくれる

探偵事務所も個人の場合と同じく、無断のGPS取り付けや位置情報の取得はストーカー規制法で罰せられます。
しかし、他の法律も含めてどのような調査方法が合法なのかを熟知しているのが個人と大きく異なる点です。

GPS以外の手段があるのも興信所・探偵事務所のメリット

探偵事務所の調査方法はGPSだけではありません。
尾行や張り込みといった様々な手段を用いて調査をしてくれます。

依頼に応えるためにどのような方法で調査をするのが最善なのかを考えてくれるので、まずは悩みや目的を相談してみるのがいいでしょう。

弁護士の紹介や相談など法的措置にも対応してくれる

調査結果によっては裁判で争いたいケースもあるわけですが、そのような場合に弁護士を紹介してくれる探偵事務所は多いです。
調査だけではなく、調査後のアフターフォローが充実しているのも探偵事務所の強みです。

まとめ

GPSを取り付けるためには、基本的に相手に許可を取らなければ違法となってしまいます。
今はスマホのアプリで簡単にGPSを仕込むことができますが、正しい知識を持たずに安易な行動をすると知らない間に犯罪行為をしているケースも十分にあり得ます。

合法の範囲で適切な方法から調査することが何よりも大切です。
迷った時は探偵事務所や興信所に相談してみてはいかがでしょうか。